シンプン製薬「ピラマックス」がコロナ19治療薬? 「危険な扇動」
シンプン製薬「ピラマックス」がコロナ19治療薬? 「危険な扇動」
ペンデミック不安感の便乗、オンライン上の「偽ニュース」深刻な水準
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  • 승인 2020.12.27 12:04
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【ソウル/ヘルスコリアニュース】 コロナウイルス感染症-19(COVID-19)に対する不安感が高まっている中、特定の薬物がコロナ19の治療に効果があるという不明確な情報がオンラインを熱く盛り上げている。 明白な偽ニュースも少なくなく、当局の対策が求められる。 シンプン製薬(SHINPOONGPHARM)の「ピラマックス錠」(成分:アルテスネート+ピロナリジン印象炎)のことだ。

マラリア治療剤として開発されたこの薬物は、コロナ19と関連し、まだいかなる効能·効果も明確に示されていない状況である。 臨床を進めているが、いつ終わるか、効能や安全性はどの程度かなど具体的に検証されたものは何もない。 

それでも「ピラマックス」(Pyramax Tab)がまるでコロナ19治療に卓越した効能があるように脹らまされていることに対して専門家は憂慮を示している。 
 
「歪曲されたニュースの震源地はインターネットとYoutube」

ソウル市麻浦区城山洞(マポグ·ソンサンドン)にあるB薬局の薬剤師は26日、ヘルスコリアニュースとの電話インタビューで、「ここ数日は減ったが、"ピラマックスを買えるか"という問い合わせが多い」とし「医師が運営するYoutubeなどで流れる歪曲したニュースが震源地だと思う」と言い切った。

この薬剤師は「(問題が深刻だと判断し)審評院に陳情を出そうとしたが、電話がつながらなかった」とし「医療機関がコロナ19の治療剤で処方したり、薬局で販売する行為はしていない」と注意を促した。

実際、本紙が確認した結果、インターネットやYoutubeなどには、国民に漠然とした期待感を与えるピラマックス関連の不正確な情報が数え切れないほど出回っている。

購読者数5万人を超える医師ユーチューバーは国内外の論文などを根拠に、まるで「ピラマックス」がコロナ19の治療および予防に卓越した効能があるかのように明らかにしている。 「ピラマックスという薬自体は治療剤として使用可能で、予防剤としても十分使用可能性がある」というのが、イ医師ユーチューバーの主張だ。 職業が医者なので、彼の主張に対する波及効果は少なくない。
 
 「ピラマックス、コロナ治療効果の主張は危険な扇動」 

専門家らはこうした主張に対し、「非常に不適切で危険な扇動だ」と指摘する。

白順栄(ペク·スンヨン)カトリック医大名誉教授は、あるテレビ局とのインタビューで、「いつ感染するか分からないのに、すべての人がそれを予防目的で飲むというのはナンセンスだ」とし、「薬というのはすべて毒性物質だ」と述べた。 臨床もまともに終えることができなかった薬物を予防目的に使用することはできないというのだ。

特にこの薬物は、ウニラナをはじめ英国と南アフリカ共和国などで臨床試験を行っているが、一部の国では臨床が遅れているなど、まだ治療剤として使えるかどうかも不透明なのが現実だ。

ひとつ明らかなことは、すべての薬物は臨床1床、2床、3床を経る過程で、大部分が当初期待されていた目標を達成できずに失敗するという事実だ。

専門家らの懸念は、ほかならぬこのような現実を反映している。  
 
 

シンプン製薬の案内文
シンプン製薬の案内文

シンプン製薬「ピラマックスはマラリア確定診断者だけを飲む薬」

「ピラマックス」を抗原虫剤(抗マラリア剤)として承認されたシンプン製薬もまた、過度な盲信を警戒している。 

シンプン製薬はユ·ジェマン代表取締役名義でホームページに掲載した案内文で、「ピラマックスはマラリア治療剤で許可された専門医薬品で、マラリアと確定された場合に限り、専門医の処方を受けて服用できる」とし、薬物誤用·乱用の可能性に懸念を示した。 

大韓薬剤師会も最近、「ピラマックス錠の販売注意及び許可事項の遵守」という公文書を通じて、「一部の医薬分業例外地域でピラマックス錠がコロナ19の予防及び治療剤として不法に販売されていることが明らかになった」とし、薬剤師たちに注意を促した。 

薬剤師会は「医薬品専門家である薬剤師に対する国民の信頼が傷つかないよう、ピラマックス販売時の許可事項を遵守し、非倫理的販売行為が再び発生しないようにしてほしい」と強調した。

薬剤師会はまた、「コロナ19による恐れを利用して誤った情報を伝え、検証されていない医薬品を販売する行為が続いた場合、該当薬局や会員を告発し、薬剤師会の薬剤師倫理委員会に懲戒を要請するなど、可能な限りのすべての措置を断固として取る計画だ」と警告した。

しかし、依然としてオンライン上には、ピラマックスを処方·調剤できる病·医院と医薬分業例外地域の薬局情報が共有されており、誤用·乱用の懸念は依然としてくすぶっている。 

 

現在、ネットで広まっている偽情報のブログのある記事。
現在、ネットで広まっている偽情報のブログのある記事。
現在、ネットで広まっている偽情報のブログのある記事
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「ピラマックスは妊婦·乳児も飲む安全な薬物」
一部ブロガーはとんでもない主張をし、薬物を絶賛 

あるブロガーは「コロナ治療剤のピラマックスを処方箋なしで薬局で購入できる」とし「ピラマックスはすでに臨床4床まで終えた安全な薬物だ。 毒性もなく、安全だ。 妊婦、乳児も服用する」と述べ、該当薬物を盲信する主張をした。

このブロガーは「ピラマックスを食べて予防できなければ? 治療にならなければ? どうするか。 信じられても元元だ。 薬を飲んで予防されれば良く、だめなら仕方ない」とし、無責任な主張までしている。 

一方、別のブロガーは「夫が糖尿基底疾患があって不安だったが、今はピラマックスがあって安心した」とし「病院に行って処方箋をもらい、薬局で購入後、両親に渡して家族で食べたので、今は1通残っている」と話した。

このブロガーはマラリア治療剤のピラマックスについて、「鼻炎にも効果が大きいということで2錠飲んだが、完全に治った。 8歳の息子も同じく鼻炎が治った」とし「コロナの予防と治療のために家に必ず常備しておくことを勧める」と積極的に勧めた。 

なぜこのように誇張された「偽ニュース」が幅を利かせているのだろうか。

一部ではシンプン製薬の株価下落を懸念した人々が、このような「偽ニュース」に便乗しているのではないかという指摘も出ている。

ヘルスコリアニュース(http://www.hkn24.com)


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