[ソウル=ヘルスコリアニュース] セルトリオンが開発したバイオシミラー抗がん剤「ベグゼルマ(Vegzelma)」が26日、日本の厚生労働省から市販承認を受けた。 今回承認された「ベグゼルマ」の適応症は、転移性直結腸癌、非小細胞肺癌、転移性乳がんなどである。
「ベグゼルマ」はスイス製薬会社ロシュ(Roche)社で開発した抗がん剤「アバスティン(Avastin、成分名:ベバシジュマブ·Bevacizumab)」がオリジナル薬物だ。
セルトリオンは今年8月、欧州連合執行委員会(EC)と, そして今月中旬には英国医薬品規制当局(MHRA)から「ベグゼルマ」の販売許可を獲得したのに続き、日本まで許可を受け、欧州主要市場をはじめアジア市場攻略の足場を設けた。
セルトリオンは昨年末、韓国食品医薬品安全処と米国食品医薬品局(FDA)にも「ベグゼルマ」に対する市販許可を申請し、近いうちに承認されるものと期待している。
セルトリオンは自社医薬品開発および生産ノウハウからくる原価競争力と、現在日本でオリジナル医薬品より高いシェアを維持している乳がん·胃がん治療剤「ホジュマ」のブランドパワーを前面に押し出し、「ベグゼルマ」を日本市場に早く定着させるという戦略だ。
グローバル医薬品市場調査機関であるアイキュービア(IQVIA)によると、2021年グローバルベバシジュマブ市場規模は64億3530万ドル(約8兆9700億ウォン)で、そのうち日本市場は7億8210万ドル(約1兆900億ウォン)を占めている。 単一市場で見ると、26億200万ドル(約3兆6300億)規模の米国市場に続き、グローバルで2番目の市場だ。
セルトリオンの関係者は「現在、日本市場ではレムシマ、ホジュマなどのバイオシミラー製品を披露している」とし「ベグゼルマも早急に発売し、抗がん抗体バイオシミラーポートフォリオを強化する」と述べた。
ちなみに、日本市場でホジュマは2022年第1四半期基準で54%のシェアを記録し、オリジナル製品のシェアを上回っている。<헬스코리아뉴스>