
【ソウル=ヘルスコリアニュース/イ·スンホ記者】 韓国1位の製薬会社である柳韓洋行(ユハンヤンヘン)の子会社イミュンオンシアが開発中の免疫抗がん剤が臨床試験で優秀な効果を示した。 被験者の半分以上で完全な寛解効果を示し、副作用は軽微な水準であることが確認された。
イミュンオンシアは最近スイス(Switzerland)ルガーノ(Lugano)で開かれた第17回国際リンパ腫学会(ICML)でPD-L1単クローン抗体である「IMC-001」のNK/T細胞リンパ腫に対する2相臨床試験(DISTINKT Study)結果を発表した。
この研究は、L-asparaginase(エル-アスパラギナーゼ)療法を含め、1回以上治療に失敗した「再発性または不応性鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫」患者を対象に2020年10月から2023年5月まで実施した。 登録された計16人の患者を対象に「IMC-001」20mg/kgを2週間おきに投与した。
臨床結果、測定可能な病変がある患者12人のうち7人は完全寛解(CR)、1人は部分寛解(PR)反応を示した。 全体反応率(ORR)は66.7%で優秀な抗がん効果を示した。
追跡検査が行われた患者のうち8人は、「鼻型節外性NK/T細胞リンパ腫」との関連性が高いと知られているエプスタイン-バーウイルス(Epstein-Barr Virus,EBV)DNA数値が治療後に減少した。
ほとんどの副作用は1~2等級で軽微した。 6人の患者が「IMC-001」を1年以上投与したが、これらの患者で長期毒性は観察されず、「IMC001」の高い耐薬性と安全性を確認することができた。 特に2人の患者は、2年間の計画された治療が終わった後も完全寛解を維持している。
臨床試験責任者(PI)であるサムスンソウル病院のキム·ウォンソク教授は「『IMC-001』はL-asparaginase療法に失敗した患者を対象にした臨床試験で66.7%の反応率で既存薬剤に比べて高い治療効果を見せた」とし「完全寛解を示したほとんどの患者は長期投薬を受けた。 『IMC-001』はPD-L1系列の中で『best-in-class』薬物と評価される」と述べた。
「IMC-001」はがん細胞表面で発現するPD-L1とT細胞で発現されるPD-1の結合を抑制し、T細胞を活性化するメカニズムの抗がん新薬候補物質だ。 Fceffector機能を維持しているHuman IgG1を使ってADCC(Antibody-Dependent Cellular Cytotoxicity)機能を保有しているのが特徴だ。
イミュンオンシアは希少癌種をターゲットにNK/T細胞リンパ腫に対する「IMC-001」2相臨床試験を進行中だ。 この他にも胃、食道、肝臓がんの手術前の「IMC-001」療法に対する研究者主導の2相臨床試験結果を今年AACRで発表したことがある。
イミュンオンシアは、柳韓洋行とナスダック上場企業である米国のSorrento Therapeuticsが合作して設立した免疫抗がん剤専門新薬開発企業だ。 PD-L1抗体である「IMC-001」の他にも、1相臨床試験段階のCD47抗体「IMC-002」および前臨床段階の二重抗体「IMC-201」などのパイプラインを保有している。 [헬스코리아뉴스]
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