【ソウル=ヘルスコリアニュース/イ·チュンマン記者】 セルトリオン製薬(Celltrionph)がこれまで輸入に依存してきたアログリプチン(Alogliptin)成分の糖尿病治療剤国産化に成功し、今後は独自生産と自主販売に乗り出す。
ヘルスコリアニュースの取材結果、食品医薬品安全処は8日、セルトリオン製薬の「セルトリオンアロ錠(成分名:アログリプチン)」12.5mgと25mgなど2品目を専門医薬品(輸出用)として許可したことが確認された。 適応症は▲2型糖尿病患者の血糖調節を向上させるために食事療法および運動療法の補助剤として投与することである。
アログリプチンは膵臓からインスリンをより多く分泌させる体内物質を増加させ、インスリン分泌ホルモン分解酵素(DPP-4)を抑制して血糖数値調節に寄与する薬物だ。 主に2型糖尿病患者の治療剤として使われる。
代表的な製品は日本の武田薬品工業(Takda)が開発した「ネシナ錠(Nesina、成分名:アログリプチン)」だ。 「ネシナ」は2013年5月、韓国の食品医薬品安全処から2型糖尿病治療剤として許可を受けた。
武田は以後、2020年まで国内で「ネシナ錠」を直接販売してきたが、負債規模を調節するために2020年12月、「ネシナ錠」を含む専門医薬品ブランド12個と一般医薬品6個など計18品目に対するアジア太平洋9ヶ国の販売営業権および特許などすべての権利をセルトリオン製薬に売却した。
セルトリオンはこの時「ネシナ錠」に対するすべての権利を確保したが、契約により武田側で製造した製品を供給され販売してきた。 したがって、同社は主要製品に対して独自生産の必要性が提起され、安定的な製品供給のために同一成分の「セルトリオンアロ錠」を開発し、食品医薬品安全処の許可を受けたものと見られる。
この薬物は効能と用法で「ネシナ錠」と変わらないが、武田側の供給に依存せず自主的な生産が可能だという点で今後の収益性改善にも役立つものと予想される。 合わせて「ネシナ錠」は2026年まで国内で物質特許で保護されるため、セルトリオンの立場では安定的な売上成長にも障害要因として作用した。[헬스코리아뉴스]
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