
【ソウル=ヘルスコリアニュース】 食品医薬品安全処は10日、米国シゼン(Seagen)と日本アステラス製薬(Astellas pharma inc)が共同開発した尿路上皮癌治療剤「パドセプ注(Padvec Inj、成分名:エンフォルトゥマブベドチン·enfortumab vedotin)」を希少医薬品として許可した。 国内では韓国アステラス製薬が販売している。
「パドセプ注」は、尿路上皮癌細胞の表面で多く観察されるネクチン-4(Nectin-4)タンパク質を標的とする抗体-薬物複合体(ADC、Antibody-Drug Conjugate)で、進行性または転移性尿路上皮癌患者に新しい治療機会を提供するものと期待される。
ネクチン-4タンパク質は、ネクチンファミリーに属する膜貫通タンパク質で、尿路上皮癌細胞の表面で多く発現する。
![「パドセプ注(Padvec Inj)」 作用メカニズム(機序) [資料=韓国アステラス製薬]](/news/photo/202303/332097_212807_1412.png)
この薬物は、以前PD-1またはPD-L1抑制剤及び白金ベースの化学療法剤の治療経験のある局所進行性または転移性尿路上皮癌成人患者の治療に使用する。
「パドセプ注」は抗体(エンフォルトゥマブ)が細胞表面に発現したネクチン-4に結合しながら細胞内に移動し、細胞内で細胞分裂を抑制する薬物(ベドチン、MMAE:Monomethylauristatin E)を放出して癌細胞の死滅を誘導する。 [헬스코리아뉴스]