[ソウル=ヘルスコリアニュース] 製薬会社が薬局を対象に運営する医薬品オンラインモール市場が大きく拡大している。 コロナ事態が長期化するにつれ、対面営業に制約を受けている企業が先を争って市場に参入しているからだ。 流通チャンネルの多角化を通じ、コロナ危機を克服し、売上も拡大するという戦略だ。
JWチュンウェ製薬は最近、コロナ19の流行を受け、非対面オンライン流通を強化するためにe-コマースプラットフォームを構築し、薬局向けオンラインモール「JWSHOP」をオープンした。
「JWSHOP」は人工涙「フレンズ·アイドロップ」をはじめ、傷口管理バンド「ハイマム」製品群、総合感冒薬「ファコール」、総合ビタミン「ニューメント」、生理食塩水「クリンクル」などJWチュンウェ製薬が販売中の一般医薬品全品目を取り扱っている。 染毛剤、マスク、体温計など医薬部外品と医療機器も販売する。
JWチュンウェ製薬は「JWSHOP」を利用する顧客の利便性を高めるため、全国直送システムを導入した。 オンラインで注文した翌日に商品を受け取ることができ、少額(5万ウォン)注文ができるのが特徴だ。
クァンドン製薬も最近、特許庁に「KD-Shop」という商標を出願し、薬局対象のオンラインモール開設を準備中だ。
「KD-Shop」は一般医薬品を取り扱い、既存の問屋も入店して取引する方式で運営する予定だ。 クァンドン製薬オンラインモールのオープン時期はまだわかっていないが、近いうちに稼動に入る見通しだ。
薬局を対象にしたオンラインモールは、医師の処方なしに消費者が直接購入できる医薬品をはじめ、医療機器、健康食品などを販売している。
現在この市場にはハンミ薬品(HMP、2009年開設)、テウン製薬(The Shop、2012年開設)、イルドン製薬(2017年開設)、ボリョン製薬(ファームストリート、2017年開設)、ドンファ薬品(eMALL)などが進出している。 このうちハンミ薬品のオンラインモール「HMP」が最も利用率が高く、テウン製薬の「ザ·ショップ」とイルドン製薬の「イルドンショップ」がその後を追っている。 ドンファ薬品のeMALLは昨年4月にオープンし、ライバル会社に比べると認知度がまだ高くない。
オンラインモールの嚆矢はハンミ薬品
テウン製薬、イルドン製薬、ボリョン製薬など相次いで加勢
韓国の製薬会社が薬局対象のオンラインモール事業に関心を示し始めたのは10年ほど前のこと。 ハンミ薬品が2009年に初めてHMPを披露した。 それから3年後には大熊製薬が「ザ·ショップ」をリリースした。 その後、業界内で目立った動きはなかったが、17年、イルドン製薬やボリョン製薬がそれぞれ、日東ショップやパームストリートを開設し、競争が本格化した。
オンラインモールは現在、製薬業界で新しい流通チャンネルとして浮上している。 対面方式の営業·マーケティング、販売方式に制限が多くなり、デジタル方式サービスへの転換が早く行われているのだ。
広報とマーケティングはもちろん、営業と販売を同時にできる上、流通構造改善によるコスト削減効果まで収めることができるため、コロナ19の状況が終息した後も関連市場はさらに拡大するという分析が支配的だ。
業界関係者は「コロナ19事態以降、非対面デジタル営業方式が急速に定着している」とし「オンラインモール市場が成長傾向にあるだけに、より多くの製薬会社がこの市場に参入するだろう」との見通しを示した。