[ソウル=ヘルスコリアニュース] 保寧(ボリョン)製薬(チャン·ドゥヒョン代表)が世界初の「スプレー型脱毛治療剤」を国内に導入し、市販する。
保寧製薬は21日、スペインの皮膚科医薬品専門製薬企業アルミラル(Almirall S.A、代表取締役Gianfranco Nazzi)と、世界初のスプレー剤型脱毛薬「ピンジューベ」(Finjuve、成分名:ピナステリド·Finasteride)に対する国内販売権契約を締結したと明らかにした。
これにより、この薬物は韓国でボリョン製薬単独で販売できるようになる。
「ピンジューベ」は2020年にイタリア、ドイツ、ルクセンブルク、ポルトガルの4カ国で販売許可を受けた。 イタリアでは昨年5月、「ケアトピック」(Caretopic)という製品名で発売された。
その後、アリマは昨年11月、多国籍製薬会社のヒクマ(Hikma)と「中東·北アフリカ市場」に対する販売権(License-out)契約を締結した。
ボリョン製薬関係者は21日、ヘルスコリアニュースとの通話で「ピンジュベに対する国内導入契約は昨年締結したが、コロナ19などで協議過程に時間がかかり、ようやく発表することになった」とし「韓国での許可手続きを経て、来年上半期に製品を発売する計画」と述べた。
アルミラル(Almirall, S.A)が開発した「ピンジューベ」は世界初の「スプレー(spray)方式の脱毛薬」だ。 成人男性のアンドロゲン性(Androgenic)脱毛症(alopecia)に処方されるピナステリド成分を経口用ではなくスプレー剤型で開発した製品だ。
ボリョン製薬関係者は 「脱毛部位の頭皮に直接かける局所治療方式で使用する薬物で、経口用フィナステリドに比べて身体に及ぼす影響を最小化し、安全性を高めたのが最大の特徴だ。 効能·効果は経口用フィナステリドと同等の水準」と説明した。
臨床試験の結果、投与24週後にピンジュベ投与群の特定部位の毛髪数が投与前に比べて3倍ほど増加したことがわかった。 対照群として設定された男性型脱毛治療剤として最も広く使われる経口用ピナステリド1mg投与群の特定部位の毛髪数と比較したときも、同等の水準の効能をみせた。 特に、ピンジュベ投与群は経口用ピナステリド1mg投与群と比較して100分の1水準の血中濃度を示し、人体に及ぼす影響が著しく少ないことがわかった。
「ピンジューベ」は肌にやさしい水溶性の半合成ポリマーを含有しており、主成分であるピナステリドが頭皮内の真皮まで深く浸透できるように開発された。 また、脱毛部位に薬物をかける場合、三角形のスプレー専用コーン(Cone)を使用して密閉させることで、薬物が脱毛部位に効率的に塗布され、外部に飛散することを防止し、安全性を高めた。
保寧製薬Rx部門のチョン·ウンジェ部門長は「ピンジュベは国内の男性脱毛治療剤市場で処方費用が最も高い経口用ピナステリド1mgの効能はそのまま維持するが、製剤改善によって経口製剤対比血中濃度を100分の1水準に下げて安全性を高めた製品」とし「検証された安全性を土台にアンドロゲン性脱毛症を病んでいる患者たちに良い治療オプションになる」と明らかにした。
一方、アルミラルは肌の健康に重点を置いたグローバル製薬会社で、1943年に設立されたスペイン·バルセロナ所在の製薬会社である。 スペイン証券取引所に上場されている。