
[ソウル/ヘルスコリアニュース] 韓美(ハンミ)薬品が開発し、米スペクトラムに技術輸出した抗がん新薬「ポジオティニブ」の米(アメリカ)FDA(食品医薬局)許可申請が来年行われる。
韓美薬品(Hanmi Pharm)のパートナー会社スペクトラムは22日(現地時間)、報道資料を通じ、「FDAが過去に治療経験のあるHER2Exon20変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)患者対象の『コホート2』臨床結果に基づく事前ミーティングで新薬市販許可(NDA)提出に同意し、来年市販許可を申請する予定」と明らかにした。
「コホート2」は90人の非小細胞肺がん患者に1日1回(QD)用法でポジオティニブ16mgを経口投与した臨床試験である。 ORR(客観的反応率)は27.8%で、全体ORR範囲は18.9~38.2%(95%信頼区間)であり、最小有効値(17%)に到達した。 mDOR(反応持続期間の中央値)は5.1ヶ月、追跡観察期間は8.3ヶ月、mPFS(無増行生存期間の中央値)は5.5ヶ月であった。
スペクトラムのジョッタージョン社長は「NDA(新発売許可)申請のための議論でFDAと合意に達したのはポジオティニブの重要な里程標」とし「未充足の医学的需要が高い領域で"ポジオティニブ"の安全性及び効果が意味ある影響を及ぼすものと期待している」と述べた。
一方、スペクトルはこの日「ポジオティニブ」のもう一つの研究結果(コホート3、コホート5)も公開した。
「コホート3」は治療経験のないEGFR Exon20変異陽性非小細胞肺がん患者の一次治療剤として「ポジオティニブ」の効能を評価した臨床試験である。 79人の患者を対象に1日1回16mg用量を投与し、22人(27.8%)に部分反応(PR)を確認した。
その結果、ITT(無作為配置患者を含む治療意向母集団)の分析によるORRは27.8%、全体のORR範囲は18.4~39.1%(95%信頼区間)となった。 しかし、一部の患者が薬物服用を中断して事前定義された統計学的仮説に基づいて予想したORRの最小有効値(20%)には到達せず、一次評価変数を満たすことができなかった。
DCR(疾病調節率)は86.1%、mDORは6.5ヵ月、PFS(無増行生存期間)は有意義に改善された7.2ヵ月であり、安全性プロファイルは他の2世代EGFRTKIにおいて観察された副作用と類似していた。
スペクトルは「ポジショニブ」の大幅改善された安全性を確認したコホート5データも併せて公開した。
「コホート5」は過去の治療の有無と関係なく、EGFRあるいはHER2 Exon20変異を伴う非小細胞肺がん患者対象の拡張研究で、「ポジオティブ」を1日2回(BID、1回当たり8mg)投与した。
1日2回用法は、従来の1日1回(QD、1回当たり16mg)用法に比べ、グレード3以上の副作用(発疹、下痢、口内炎)の発生率が32%減少するなど、「ポジオティニブ」の安全性を大きく改善した。 服用中止(dose interruption)事例の発生率も、1日1回(QD)用法と比べて約38%減少した。 1日2回投与用法において新しいタイプの異常反応(AE)は観察されなかった。
フランソワ・レベル(Francois Lebel)スペクトル最高医療責任者(CMO)は「コホート5データを通して1日2回(BID)の新しい用法が患者の内約性を大きく向上させ、グレード3以上の副作用を3分の1ほど減少させるという仮説を再度確認した」とし「内弱性改善および服用中断減少は多様なEGFRおよびHER2臨床における抗腫瘍効果を向上させ」と述べた。
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