[ソウル=ヘルスコリアニュース] HKイノエン(HKinno.N)が開発した大韓民国30号新薬「ケイキャップ」(K-CAB Tab. 成分名:テゴプラザン·tegoprazan)が中国で最終的な正式品目許可を獲得した。
会社側は今年を「ケイキャップ」のグローバル市場進出元年とし、世界トップの消化性潰瘍用剤市場である中国を皮切りに、海外市場攻略にさらに拍車をかける方針だ。
HKイノエンは13日、自社の胃食道逆流疾患治療新薬「ケイキャップ錠」(成分名テゴプラザン)が中国国家薬品監督管理局(NMPA)の最終品目許可を獲得したと公式に確認した。 中国で許可を受けた適応症は、びらん性食道炎だ。
HKイノエンは2015年に中国パートナー会社のルアシン(Luoxin)と9500万ドル規模の技術輸出契約を締結し、ルアシンは2017年の1相臨床試験を皮切りに2020年末に中国国家薬品監督管理局に品目許可申請書を提出している。
「K-キャップ」は中国市場で今年第2四半期中に発売予定で、現地製品名は「大きな楽しみを助ける」という意味の「タイシンチャン」(泰欣赞)だ。 現地で製品の生産および流通は中国内の独占販売権を持つルシンが担当する。
ルアシン社は中国消化性潰瘍用剤市場で3位を記録している消化器疾患分野の専門会社で、3000人余りの営業人員を通じた大規模な営業網を構築しており、現地特性に合わせたマーケティング戦略の樹立が可能であるため、「K-キャップ」の早い市場定着が期待される。
2020年にグローバル2位を記録した中国の消化性潰瘍用剤市場規模は、昨年第3四半期まで3兆1000億ウォンを記録した。これは同期間、米国の市場規模(約2兆800億ウォン)を超えるものである。
世界の消化性潰瘍用剤市場の約20%の割合を占め、最近急成長している中国市場に「K-キャップ」が本格的に発売されれば、段階別技術料とロイヤリティー発生によって「K-キャップ」のグローバル売上拡大が本格化する見通しだ。
ルアシンはHKイノエンとの緊密なパートナーシップを通じて「タイシンチャン」の適応症を十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリ除菌などに拡大していく一方、従来の錠剤に続き今後注射剤まで剤形を拡大することで、究極的には中国消化性潰瘍用剤市場1位の品目になることを目標としている。
HKイノエンのクァク·ダルウォン代表は13日、ヘルスコリアニュースに「中国発売と米国臨床加速化が予定されている今年は、「K-キャップ」がグローバル市場を本格攻略する元年になるだろう」とし、「今後、欧州を含め28年までに100カ国に輸出することを目標に、「K-キャップ」をグローバルブロックバスター新薬として育成していく」と述べた。
これまで「K-キャップ」が技術および完成品の輸出契約を締結した海外国は計27カ国であり、現在も欧州、中東地域のパートナー候補者と協議を進めるなど、今後海外進出国が急速に増える見通しだ。
「K-キャップ」は新しい系列(P-CAB)の胃食道逆流疾患の新薬で、従来の薬物対比薬効が現れる時間が早く持続性に優れ、食前食後に関係なく服用できるという点が特徴だ。 昨年、国内で初めて1千億ウォンの院外処方額を突破し、2020年に続き2年連続で国内消化性潰瘍用剤市場シェア1位を占めた。